建物の“基礎”を社内で一貫生産
私どもではセパレーターというものを作っています。
これはコンクリートの中に入っている型枠の資材で、言うなれば生コンを固める際の“基礎”みたいなものです。
マンション、病院などコンクリートでできている建物にはすべて入っていますし、今で言うと防潮堤などにも使われています。
工事現場にでも行かない限りなかなか表に出るものじゃないですから、目にしたことのない人もいるかもしれませんね。
うちではこれを製造からすべて一環して作っています。
社長が千葉から社屋を西会津に移して、今年で21年。
今では東北でのシェアはナンバー1になりました。
独自技術を活かした商品作り
特に力を入れているのは、「パックセパ」という製品です。
5年ほどかけてイチから技術開発したうちの看板商品で、主にホームセンターなどの資材館に納めています。
セパレーターを作っている会社はたくさんありますが、これを作れるのはうちだけ。
普通、鉄の製品は加工の際に油を使うのでベタベタしがちなんですが、この商品は油を使っていないのでパッキングもできますし、匂いや汚れの心配もありません。
また、外に置いてもサビず、現場でも付着した油が流れ出したりせず、環境にも優しいんです。
油を使わないから、工場内もとてもキレイ。
使ってくださる方のことを考えて、パッケージも焼却できるものを使っていますし、輸送の際のパレットも紙製にしたりと気を配っています。
丁寧にお客さんとの関係を作っていかないと、信用がなくなりますからね。
会社として「人間を作る」責任
うちに入った人たち、ほとんど辞めないんです(笑)。
でも、そうやって残ってくれるのは仕事面だけじゃないと思うんですよね。
ひとつは福利厚生をすごく大事にしていること。
いまだに社員旅行も忘年会も新年会も当たり前、お誕生会もしますよ。
あとは若手にもしっかり、モラルやビジネスマナーを教えたり、講習会などで勉強させたりしています。
ただ給料をあげるだけじゃなく、一人の人間を作っているという責任感ですね。
仕事はやって当たり前ですから、こちらはそれ以外の何かを求めています。
そしてそれは個人のモチベーションにかかってくるもの。
少しでも上げてもらうため、さまざな取り組みをしています。
目標は社員が地に足つけて安心できる会社。
社員みんながきちんと生活設計できる会社でありたいと思っています。