西会津で40年以上。地元密着型企業
川崎自動車工業・福島工場では素材(鉄)を製鉄会社から購入して、加工から熱処理、最終検査して出荷するまで一貫生産で行っています。
本社は神奈川県にありまして、福島工場を開設したのが1971年。
西会津町の工業団地が整備されて最初に操業を開始したのがうちだったと聞いています。
現在従業員は160人ほど。
そのうち8、9割は町内にお住まいの方です。
地元の西会津高校から入社する若者も多く、長きにわたって高校卒業後も地元に残りたい人の受け皿になってきました。
まさに地域密着型の会社です。
女性も多いですよ。
主に精度を測る部署や外観検査などですが、機械の操作を担当している方もいらっしゃいます。
何より従業員数が多いですから、各セクションごとに毎朝必ずミーティングをして、意識を共有するよう心がけています。
機械の心臓部を支える高度な技術
うちで製造しているのは車やオートバイなどのピストンピンやディーゼルエンジンのロッカーシャフトなど。
創業以来、ずっと同じものを作り続けており、自動車に始まり、農業機械、建設機械などさまざまな分野で使用されています。
機械を動かすメインパーツなのでなくなることはないですが、時代が変わるとともに性能も精度もどんどん良くなっていっています。
そんな各メーカーさんからの信頼に応えるため、新しい機械を入れたり、出荷に合わせて綿密に製造スケジュールを立てるなどの対応をしています。
一方で、40年ほど前のボンネットバスのエンジンの注文などもいまだに入ってくるんですよ。
新しいものを作るだけではなく、今まで培ってきた技術が脈々と息づいているのを感じます。
一般の人から見れば、これがどこで作った部品かなんてわからないかもしれませんが、私たちの製品はどのメーカーの車にも使われているもの。
見えないところにこそ大事な技術が活かされていると知っていただけたらと思います。
世界一の部品を作るプライド
カミンズ社という世界最高速のエンジンを作っているディーゼルエンジンの会社がアメリカにあるのですが、川崎自動車はそこにも部品を供給しています。
非常に厳しい品質基準で有名で、発電機に使ったりするほど大きいエンジンも作っているところに納品できるということは、私たちの作る部品は世界一だということ。
そういう実績が働く側にプライドを生むのだと思います。
車の部品は何より品質が良くなければいけません。
車は人の命を預人の命を預かるものですし、その車のエンジンにトラブルが起こったりすると事故に繋がります。
もちろんリコールになったら損害も大きい。
ひとりひとりが、そういったことに対する責任感を持って作業に取り組むことが重要だと考えます。