少数精鋭で地元に貢献
昭和63年に創業してこの道一筋でやってきました。
従業員は私を含めて4名。
少数精鋭? そう言っていただけるとうれしいですね(笑)
実際、コミュニケーションも取りやすく、何かあるとすぐ集まって話せるので、とても仕事がしやすいです。
うちでやっているのはプラスチック・MIM・ロストワックスの各金型製作.設計
そして部品加工。
町内ではJUKI会津(株)さんからの受注もあります。
人数が少ない分、大量の発注には対応しきれないこともあるのですが、それでもぜひうちでと言ってくださる取引先もいて、とてもうれしく思います。
今はメールが発達して、図面を3次元データで送ったりもできるので、遠隔地との仕事もしやすくなりました。
とはいえ私は西会津生まれの西会津育ち。
企業として地元に貢献したいと常々思っています。
昔ながらのもの作り・商いがヒントに
独立した当初は利益優先で仕事をしていた時期がありました。
若かったし、自分の思うとおりに一度やってみたかったんですよね。
でも時代は不景気になって、今後のことで悩んでいた時、日本の昔からのもの作りについて考えるようになったんです。
職人気質で、細かいところまで気配りができていて、何より仕事が丁寧。
そんな姿勢をまねて、少し遠回りしてもいい製品作りを追求していこうと思いました。
受注した図面にない部分まで気を遣って納品すると、「こういう風にしてもらってありがたいです」なんていう言葉をいただいたりして気持ちがいい。
一手間かけるので利益的には減るけれども、次に繋がることを感じています。
機械の部品とはいえ、気持ちの入れ方で出来栄えは変わりますから。
仕事には技術の前に心構えが大切。
「ここに頼んでよかった」と思ってもらえるような製品づくり、選ばれる企業になるための努力をしています。
社員との意識共有が成長の鍵
経営理念は「環境や人にやさしく、社会やお客様に貢献しながら成長する企業」。
実際こうできればいいなと思って毎日社員の前で話しています。
何年か続けているうち、意識が同じところに向くようになり、すれ違いも少なくなってきました。
経営者が考えていることは社員の方向性にも影響するんですね。
たとえば、仕事をする際、利益の話から入ってしまうとみんな戸惑いますが、いいものを納めようとすると不思議と全員一つになれるんです。
やり直しになったとしても付き合ってくれる。
みんなもそういうもの作りのほうが好きなんでしょうね(笑)
なので、打合せの時に「出来る?出来ない?」というような言葉は社員に言わないようにしています。
逆に教えられることもすごく多いですよ。
柔軟な考えを忘れず、名実ともに豊かな会社にしていきたいです。